アコギ演奏の大敵は悪い弾き方、つまり悪いクセです。
自然と直ってしまう人は、音がきれいにならなかったり、ピックが引っかかったりすることに不自然感を覚えて矯正していける人で、独学でも出来てしまう人はいます。
アコギやその他楽器の上手な人の手指の特徴は、とてもきれいな動きをすることです。
きれいな動きとは、無駄な動きがないと言うこと、つまり次のポイントまで行く時、最短距離を通ると言うことなんです。
それを考えるといつもきれいな手指の動きを考えると言うことは、上達の秘訣だとも言えます。
目次
アコギの正しい姿勢って?
一番大切なことは、きれいな音を出すことです。
そのための姿勢であり、いろいろな部位の動かし方です。
音がきれいに出なかったり、ビビって隣の音が出なかったりするのは、
指のまだ固まっていないフォームのせいだけではありません。
姿勢はかなり大きなポイントになります。
そこでここでは大きく5つに分けて解説してみます。
- 姿勢
- 左手指
- 左腕
- 右手腕
- 脚
姿勢
正しい姿勢は、
ヘッド(糸巻きのついたところ)は胸の高さあたりで、ひじが上がらないように。
ボディー(サウンドホールのある大きな本体)は右太ももの上で、少し上側が体に近くなるか床と垂直に。
クラシックギターの人があまり問題ないのは、正しい姿勢で弾かないときれいな音が出ないからです。
それに比べアコギは多い時は6本、少なくても4本くらい一緒に弾きますので、まあ1本2本音が出なくても初心者だからって見過ごしがちです。
悪いクセのまま弾いていると決して上達はしません。
左手指
正しい左手指は
指先の太い人は第一関節から上を
指板に対して垂直に近い形で弦を押さえてください。
指は、指板(フレット)に対してなるべく並行がベストです。
良い形をとるためにヘッドの方を少し前方に出すとよいです。
指の形は一人一人違います。指先の細い人は太い人よりも弾きやすいのは確かです。
ですが、弾きやすい反面、形が悪くても音が出てしまうこともあります。そこで悪いくせがつきます。
左腕
正しい左腕は
アコギを右太ももに置いて座った状態で
ボディを右手で押さえながら、
一度左腕を離してだらんと垂らし、
そのまま力を入れずネックを掴みに行く。
左腕は長くネックを持っていると疲れて下がって来ます。
ネックが下がると、左肩も下がり左手首の角度が大きくなります。そうすると腰が前に出ていきます。
右手腕
正しい右手腕は
手首はいつも柔らかく。
ストロークピッキング(ジャラジャラ弾く)は
手首から先の重さを使って。
ひじは支点となるように
ストロークピッキングでジャラジャラ弾く時は、ひじから下を扇子のように動かしてください。
その際、手首は柔らかく固まらないようにします。
アルペジオ(1弦ずつ指で弾く)は手首より先の指の運動になります。(初心者の頃はですね)
脚
正しい脚は
ギターが安定する位置。
ボディーの左右にはウエストのように細くくびれたところがあります。
そこを上手に太ももに合わせてください。
脚は直接はギターとは関係ないですけど、椅子に座ると脚を組む人は多いです。
クラシックだと足台を使う代わりに、ポップスは足を組んでそこにアコギを乗せるのは、背中さえ曲がらなければわりと正しい姿勢になります。
アコギの悪いクセと直し方
悪いクセがつく理由は
- 独学で誰も指摘してくれない
- 一生懸命やりすぎて、疲れてもやっている。
- 素直にものを聞かない、読まない。
が主なものです。
僕も多い時は10時間以上弾いていましたから、
疲れて寝転んで弾いたり、あぐらで弾いたり、
特に先生にもつかなかったので、かなり悪いクセはついていたと思います。
それを直すのは、スランプが来てどうにも前に進まなくなった時ですね。
僕は必ず原点に帰りました。
原点というのは、もう一度教則本の最初の方を見てよーく読んで、丁寧にやり直すんです。
そこには正しい姿勢やピックの持ち方が書いてあるものなのです。
そんなことを何度もやっているうちに、正しいものが頭でも体でもわかって来たのです。
姿勢
悪い姿勢は
ギターを抱え込みすぎて猫背になる。
コードの位置を確かめようと、指板を覗くとギターが太ももの上で寝てしまう。
背筋を伸ばして首があまり前傾しないようにする。
指板のコードはなるべく見ないようにする。これからコード譜を見ながら演奏することになるので。
左手指
悪い左手指
指が指板の上で寝ると隣の弦に触って音が出ません。
手のひらとネックの間に空間がない。
指板を確認しようとネックを自分の方へ引き寄せる。
第一関節から指先で押さえる部分が指板に垂直になるように。
バレー(2本以上の弦を人差し指で押さえること)コードの時は、
特に他の指が寝る傾向になりますから、
しっかりと指を立てて押さえて下さい。
左腕
悪い左腕
ひじが上がっている
脇が広くあく
肩が上がる
ひじが外へ行かないようにするために脇の下の広がりに少し意識を向ける
肩が上がる時は、いつも肩を力を抜いた状態がどんな感じかを覚えて下さい。
右手腕
悪い右手腕
肩が上がる(片方あるいは両方)
ピッキングの際ひじの回転だけで弾こうとする
手首が固まっている
肩に力が入ってしまうのは初心者では仕方のないことです。
いつも肩を力を抜いた状態がどんな感じかと言うのを覚えて下さい。
手のひらの重さを感じながらストロークをする。
手首のストレッチ。
脚によってなる悪い姿勢は
脚からくる悪い姿勢
足台を使わず脚を組まないと少し体が前傾してしまう。
しかしこれは体の大きさや椅子の高さに、
アコギの大きさ等人によって要素が違うので
傾向があると言うだけに留めます。
体の中心に背骨、尾てい骨、お尻があって安定して座れていることをいつも確かめて下さい。
まとめ
今回は
アコギ演奏に関係のある5つの部分の正しい形と悪いクセを
- 姿勢
- 左手指
- 左腕
- 右手腕
- 脚
に分けて解説してみました。
初めの頃はどうしても力が入ってしまいますから、ある程度体が凝ったりするのは仕方ないことです。
風呂などに入って、腕全体をもみほくしてあげてください。
練習もできれば30分に1回くらい、肩ほぐしなどするのはとてもいいと思います。
毎日やるのであれば、本当に筋肉のこりは確実にたまります。
あまり時間が取れなくても、アコギに触れて下さい。
きっとあなたの心に返事を返してくれます。
最後までお読みくださりありがとうございました。
皆様のギターライフが今日よりも明日もっと素敵になりますことを願って