コードがなかなかうまく弾けない。
頭では覚えても手が動かない。
手が小さくて向いてないかも。
一緒に始めた人が上手くなってる。
初心者の方の悩みってたくさんありますよね。
アコギはどうしても最初がコードですから、これって結構ヘビーな入り口なんですよ。
でもアコギのコードの修得は、結局は同じことの繰り返しによって手にフォームを覚えさせる。
それをさらに何度も使うことによってスピードと正確さをつける。
誰でもできることを、少しでもきれいに、少しでも速く動かし移動することなんです。
言葉で言うのはすごく簡単です。
でも効率よく練習することは出来ます。
50年ギターを弾きながら指の構造などを考えた練習方法です。
目次
初心者がアコギでコードをマスターする僕のオリジナル練習方法
理想的な楽器を弾く指は、均等な動きと力です。
均等な動きが出来て、今度は抑揚をつけられます。
初心者の方は、感覚的に小指の力が弱いなと感じていると思います。
ギター演奏はスポーツではありませんが、ある意味「指のスポーツ」と考えられるのは、確かに筋肉が痛くなるからです。
クラシックは基本から、ポピュラーは最初から楽しくというような面白い常識みたいなのがありますが、きれいな音を出すことに関しては全く同じです。
そのためピアノなどでは、機械的なレッスン(同じ動きを平行移動する)を初心者のうちから始めています。
じゃあなぜポピュラーはしないのだろうと単純に考え、この練習を先にやったほうがいいだろうと思いました。と言うよりもウォームアップ感覚で、1日5分でも10分でも最初に行ってみてください。
レッスン1
1弦1フレットに人差し指、2フレットに中指、3フレットに薬指、4フレットに小指と置いてください。
弾き方:
人−中−人−薬−人−小
ピックはダウンストロークのみで、人差し指はフレットから離さず丁寧にゆっくり繰り返す。
メトロノームを使っても時間を有効利用できますね。
そのスピードも人によって違うので、ただ始めたばかりなら♩=60〜80くらいで丁寧にやることが大切です。
これは単音弾きにはもちろん有効ですが、初心者の指の独立運動という意味でも効果は絶大です。
レッスン2
レッスン1を1フレットづつ上げて行き、小指が12フレットまで行ったら戻ってくる。
弾き方:
人(1フレット)−中−人−薬−人−小−
人(2フレット)−中−人−薬−人−小−
人(3フレット)−中−人−薬−人−小−
レッスン1と同じです。
今度は同時に親指も動かしますから、その感覚も掴んでください。
ポイント:僕は弾いている最中に、自分のどのあたりの筋肉が動いてるのか、腹筋を使ったら何か変わるのか、いろいろ試しました。
少し慣れてきたら筋肉のことも頭に入れてみてください。
レッスン3
今度は初心者の方にはちょっとだけ難しいかもしれません。
弾き方:
人差し指、中指をそれぞれ1、2フレットに置いたまま
中−薬−中−小
これを繰り返します。指の繋がりを脳の回路から分断させます。
薬指上がれ、小指下ろせと指令を出すのは脳ですから、今までそういう指示はあまり出していない脳と指をリンクさせる練習です。
もうちょっと細かく言うと、薬指だけ上がれ、小指だけ下ろせ、と言う指示ですね。
このオリジナル練習方法の良いところ?
発想はピアノ練習から来ていますが、アコギ演奏に一番問題になる指は小指です。
上手くコードを抑えられない理由の一つにも小指の弱さがあります。
だからと言って人差し指と同じ力にするのは無理です。
できるだけ淡々と同じ形で弾くことによって、4つの指、人差し指、中指、薬指、小指のバランスをよくします。
同時に同じ弦で、ピッキングすることによって安定したピッキングの基礎フォームができる
初心者の方にこの練習を進める理由?
初心者の方はどうしても力が入りがちで、練習以上に疲れを感じます。
力の入るうちは、まず、ウォームアップとしてこの練習をすることによって、筋肉を急な運動から守ります。
定番ですが「F」コードが弾けないからと言って、練習そうそう、いきなりそれに取り組んでしまうと、返って筋肉は先に疲労し、いい結果は出ません。
僕も練習に乗ってくるのは15〜30分くらいたってからです。
それまでは音階の練習とかをロボットのようにやったりします。
初心者の方がこの練習方法で得るもの
この練習方法では小指の力を少し他の3本に近づけます。
するとコードフォームのばらつきが減って、音が出やすくなります。
同時に曲ではなかなか同じスピードで一緒には弾けなくても、メトロノームを使えば少しずつでもリズム練習が出来ます。
また均等な音が出ることによって、強さの強弱ができて、気持ちを表現することができるようになります。
エレキで速弾きをする練習に同じようなことをやりますが、初心者の方こそウォームアップとコードフォーム安定の指のためにこの練習を始めにしてみてください。
まとめ
今回は
- コードを正確に速く弾くための手指腕の総合的鍛え方レッスン1、2、3
- このオリジナル練習の良いところ
- 初心者の方にこの練習を進める理由
- 初心者の方がこの練習で得るもの
をお伝えしました。
これくらい動かしただけでも、汗が出てきませんか?
楽器演奏には抑揚が必要で、それがないと気持ちが伝わりません。
もちろん弾き語りのコードストロークでさえそうです。
このウォームアップとピッキングと、メトロノームを使えばリズムの練習にもなり、所要時間は10分くらい。
こういうシステマチックな練習がコードを正確に速く押さえるためにむしろ初心者の方には必要だと思います。
なお、今メトロノームはスマホの無料アプリがありまーす。
練習方法はたくさんありますから、できれば一つではなくいろいろやると退屈さやスランプも乗り越える力がつきます。
僕は時間こそ決めませんでしたが、スケール練習、コード練習、曲覚え、コード研究と練習時間を分けてやることはこなすようにしていました。
そしてたくさん練習した後には腕を軽く叩いたりほぐしたりして疲れを取ってあげてください。
でも僕は練習後の整理体操(と言うのでしょうか)だけはおこたってしまったので50年分のギターの凝りはいまだに蓄積されたままのようで、この体の硬さはちょっと残念です。
そしてもう一つ、この練習も3日やったから少しは効果あるだろうとかいうものではありません。
ある程度長い時間が経過すると弾いている感覚がいつの間にか変わっていることに気づく時があると思います。
最後までお読みくださりどうもありがとうございました。
皆さんのギターライフが今日よりも明日楽しくなっていることを願って