さあて、ギターを買って意気揚々とその勢いで練習を始める。
するといろいろな思いもよらないことが起こってきます。
それは『Fが押さえられない』とかいう問題とは次元の違う問題です。
ギターを始めた後に気がつくことを知っておくことで、ギターを諦めないことに繋がればと思います。
目次
ギターを始める前に知っておくとよいお話とその心構え
何かを始めようとする時、最初に思ったイメージと違うことってあると思います。
たとえば机を買ったけど、イメージしてたより大きかったとかありますよね。
それって実際に買った後に置いてみてわかることですよね。
ギターも買ってから弾いてみて、初めてわかることってあるんです。
買ってしまった後だったら、もうしょうがないと自分の中で納得するわけですけど、それなら始めたら、こういうことも起こる可能性があるということを事前に知っておくことも大切だと思います。
そんなお話をしたいと思います。
近隣から音がうるさいと苦情がきた
楽器は自分で練習しているとその音の大きさが意外とわからないし、出来れば消音しない音で練習したいですよね。
ところが周りに人にとっては絶え間ない反復練習とか同じところで引っかかったりすることは、かなり精神的なところまで入り込むことがあるんです。
実は僕も何度もあります。喧嘩腰でこられてもこっちが100%悪いわけですから平謝りです。
気候の良い朝の6時頃、僕はいつもマンションの踊り場で、それでもサイレントギターを使って練習をしていました。
それは小さな音です。でもマンションの壁はきっと予想以上に響いたのだと思います。
「お願いだから、やめて下さい!」怒鳴られるのより怖い注意のされ方で、そんなあとは、もうテンションなんか海の底まで落ちてしまいます。
心構え、対処法:
もちろん場所を変え、時間を変えたりと、それにも負けない「弾きたい」という推進力は「この曲を弾きたいっ!」これに尽きました。
そして気分を変えて下さい。
ギターというものを簡単に考えすぎていた
友達も弾けるし、自分も練習すれば弾けるだろうという考えはしない方がいいかもしれません。
人の練習方法や練習時間はわかりません。
しかし初心者の方が思ってる以上の練習時間をその友達は費やしていることは間違いないです。
心構え:
自分は上手くなりたかったので、今日、この街で俺は一番練習した、じゃあ、この区ではどうだろうか、結構一番かもしれない、じゃあ、東京の中では…と範囲を広くして練習していました。
だけどきっと、その日世界中で一番練習した人はいるのです。
空想ですが、そういう日が1ヶ月に何回かあるだけでも、絶対上手くなっています。
自分の弾きたい曲や弾いている姿を想像できなかった
なんとなくいい音だなぁとか弾けたら素敵だろうなぁというイメージだと、きっと推進力が萎えてしまうと思います。
そもそも何かに触発されて、ギターを弾こうと思ったはずですから、そこに照準をバチっと合わせてください。
心構え:
僕はもちろん武道館で歌っている姿です。
おかしいかもしれませんが、まだ気持ちは続いています。
夢はすごいパワーがあります
ギターはとても繊細な楽器だけど最初の頃の練習はルーズな感覚でやる
指先が隣の弦に触っただけで、音は濁ったり出なかったり、その誤差は1mmより小さな世界です。
しかしそこを気にしすぎると前には進めないんです。
ギター握力は絶対に必要で、最近は筋力強化のグッズも売っているくらいです。
練習によって手指や腕の筋肉が痛くなることもあります。
まだ未発達な筋肉には非常に辛い運動をさせていますから、弦6本のうち2本でも3本でも音が出ていれば良いのです。
心構え:
例えば『F』を弾けない人の特徴は初めから全部の音を出そうとする人です。
ボコボコという音にならない音は、気がつくと出るようになっています。
僕は好きな一曲なら1年かけてもいいと思ってます。
実際もっと長い時間をかけている曲もあります。
小さな積み重ねが大きいものを作る唯一の方法なのです。
弾きにくいギターを使っているのが分からなかった
非常に難しい問題だと思いますが、初心者だからこの程度の道具でいいだろうという感覚ですね。
弾けないことに不安(自分に不向きとか)を抱く人と、なぜ弾けないのだろうと理由を考える人。
理由を考える人は自分のギターの構造上の問題にたどり着きます。
その時、人のギターを弾いてみる。
楽器屋へ行ってギターを弾いてみる。
こういうことをやる人は10人のうちから抜け出す1人になります。
最初に僕が使ったギターは家にあったクラシックギターだったので、ギターの種類もわからず、それでコードを弾いていました。
それから一年くらいして初めて楽器屋へ行ってフォークギターというネックが細いギターがあることを知って、その弾きやすさにおどろきました。
心構え、対処法:
他のギターを触ってみると良かれ悪しかれ、違いがわかります。
だからと言って、また新しいギターを買うには考えますよね。
あまりたくさんの人には勧められない方法ですが、一度試してみるのもいいかもしれません。
まず、全ての弦を半音下げます。それからカポタストで1フレットを押さえます。
これで弦高は確実に低くなります。『F』はちょっと弾きやすくなるはずです。
これで、手の形(コードフォーム)を手に覚えさせます。有効な方法です。
1フレットをないものと考えると、このままCを弾けばCになります。
3フレット指示があれば一つ多い4フレット押さえればよいのです。
一つの弊害があるとすれば、実際の弦の張りに戻した時、指が痛いと感じるでしょう。
でも一瞬です。
コードフォームができていれば、すぐ慣れます。
指先が太いから弾けないと思った
実は僕も指先は太いというよりぼてっとしてます。
手が大きく太いけど、指先は細い人もいます。
僕の友達ですが、確かに指が太くて大きかったですが、握力もあったせいかあまり気にしてはいなかったみたいですね。
ギター先生経験上、本当に指先が太くてコードが押さえられない人は確かにいましたが、ほとんどの人はそこに問題はないはずです。
心構え、対処法:
指の太い人はそれなりに握力があるので、大丈夫とは言いませんが、それでも好きになって下さい。(すみません)
コードが上手く押さえられなかった
単なる練習不足か、指の角度が間違っているか。
ギターの問題ならば少し上に書きましたからそれをご覧ください。
心構え:
その問題を解決するのは、テクニックではなく「気持ち」や「夢」です。
不思議ですが、「弾きたい」という一念がほとんどの問題を解決していきます。
短期的にでも、きちんとした先生に教わることも良策です。
自分には向いてないと思った
上達してるのかわからない、いつまでも同じコードでつまずいている。
誰にも「壁」や「スランプ」は来ます。
僕にとってとてもよかった言葉は
心構え:
「スランプと思ったら、今までやったことのない練習をしなさい」
お陰で僕はかなりいろいろな練習をしましたね。
練習は同じことの繰り返しですが、指の角度や力の入れ具合やいろいろなことを意識してやりました。
独学でやった
独学の人はたくさんいます。
それで習得した人もたくさんいます。
ただ、教わるよりも時間がかかるのは確かです。
僕も独学ですが、確かに時間はかかりましたし、結局正しい方法を回り道しながらつかんでいきます。
その寄り道がユニークなギタリストになる可能性は秘めてますけど。
心構え、対処法:
ギターで一番怖いのはフォームに悪い癖がつくことです。
これは絶対に次の段階へは進みづらいと思います。
先生、あるいは上手な人に教わるか、しっかりと見て研究して下さい。
独学の人もたくさん弾けるようになっていロコとも事実です。
練習が面白くない
目的意識が大切だと思います。
締め切りですね。
いついつに誰に聞かせる。
ライブをする。
約束は人とがいいですね。
自分一人の約束事は簡単に破られます。
練習を練習だと思うとこんなにつまらないものはないですね。
心構え、対処法:
僕はいつも練習といえ人に聞かせてるという感覚でやっています。
場合によっては、「どうもありがとうございました」とか勝手に客を想像したりして気分をあげるように工夫します。
ここでライブの(今はあまり出来ませんが)練習をするつもりでやってみて下さい。時々馬鹿みたいに楽しくなります。
仲間がいなかった
情報交換はとても大切です。
僕は最初、ピックすら知らなくて(小学校の頃ですね笑)、1円玉や厚紙で作って弾いていました。
情報がないってこういうことなんですね。
心構え、対処法:
個的な問題でもあるので、コメントは控えます。
ただ、何か共通の話題に対して聞きたいことがあるというだけで、人に話しかけるきっかけは十分あると思います。
指先が痛くてどうしようもなかった
かなり痛くなることを覚悟して始めてください。
水豆が指先にできます。
それが破けて生皮が現れます。
それでも僕は練習したくて、我慢して弾きました。
何度か繰り返しているうちに、指先にたこが出来てきます。
爪で押しても痛くないくらい硬くなります。
楽しいギターライフはそこからです(笑)
心構え、対処法:
それより痛いことはたくさんあります。
比較ではないですが、痛いと思うくらい弾いて下さい。
そしてその痛さを「笑って」下さい。
ギターを始める心構えについて
一つ一つに心構えや対処法を書いてみましたが、これでちょっとでも前へ進む力になってくれれば嬉しいです。
誰も諦めることを前提に物事なんか始めませんよね。
でも現実ギターを諦めてしまう人は10人中8−9人もいるんです。
なのでここには心構えあるいは対処法を載せました。
正直ちょっと厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、このくらいの覚悟が出来れば諦める確率はずっと減ると思います。
その厳しい時間が過ぎれば、ギターは手軽で本当にとっても楽しい世界なんです。
まとめ
いろいろなことが起こりますけど、後から思えば自分だけの楽しい記憶になります。
まだ若い頃、僕はトイレに入る時までギターを持って行ったことがありました。
まったく笑い事ですけど、今では自分で笑ってしまう大切なエピソードです。
今回は
- ギターを始める前に起こること
- 初めの頃に起こること
をお伝えしました。
僕はこの世界が大好きで、たくさんの人にこの素晴らしい世界を知っていただきたいと思います。
厳しい言い方をしたかもしれませんが、ギター習得は簡単ですとか、簡単に押さえられるとか言いません。
でもその向こうに楽しい世界が待っています。
それでは、ギターを持って、ゴー!
それでは最後までお読みくださりどうもありがとうございました。
皆様のギターライフがより楽しいものになりますことを祈って。